『やぶ坂に吹く風』高橋秀雄 小峰書店

やぶ坂に吹く風 (文学の散歩道)主人公の良夫が、義理の父親、悟一を「父ちゃん」と呼べるようになるまでを描いた『父ちゃん』の続編、『やぶ坂に吹く風』、悟一の骨折・入院事件をベースに、日々の暮らしと良夫の繊細な心の動きが丁寧に描かれています。

昭和30年代、栃木の村に住む良夫一家に、また会うことが出来ました。
そう。「読めた」ではなく、『会いたくてたまらなかった良夫たちに「会えた」』なんです。
不思議なんです。
本を読んでいるというより映画を見ているような感じで、映画を見ているというより
実際に、そこに、あそこに、良夫が、良夫の家族が、良夫の友が、良夫を取り巻く人々がいて、
食卓のうどんの歯ごたえ、器の上に立ち上る湯気、たくわんとしょうのうの匂いを実際に感じるような……。
悟一がくゆらす煙草の煙をかぐような……。
まだ足の完治してない悟一の背に良夫がおぶさるシーンでは、
悟一のぬくもりが、後になってじわじわとしみてきます。
このぬくもりを感じたくて、だから、良夫たちに会いたかったのかもしれません。
このぬくもりが、世代を超えて多くの子供たちに届きますよう、祈らずにいられません。



昭和30年代といえば、私の母(息子たちのおばあちゃん)が、ちょうど良夫と同じ年頃だった時代です。
なんだか、良夫たちと一緒に、私の母や父や祖父母がそこに生きているような感じがしてきました。
貧しいけれど、悔しくて悲しいこともあるけれど、でも、身近な人々との温かなつながりがあった時代。
その時代のことを、「おばあちゃんが、あんたたちくらいの年の時はね~~」と、
母が孫に優しく話しかける、そんな景色まで、目に浮かんできて、
読後、しばし、私自身と家族の歴史にタイムスリップ。
懐かしい心地よさがたまらなくて、
「いつまでも、ここにいたい~」と、
ボーーー。(* ̄ρ ̄)”ほほぅ………
長々と余韻にひたる読後です(*^^*)。

こちら『父ちゃんシリーズ』、『父ちゃん』『やぶ坂に吹く風』の続編が早くでますように~祈願!!
ああ、早く早く、早く、また「良夫たち」に会いたいですーーーーーーー!!!ヽ(*^^*)ノ






父ちゃん (文学の散歩道)
父ちゃん (文学の散歩道)

『父ちゃん』の当ブログ読書記録
  ↓
http://jidousyo.at.webry.info/200806/article_37.html



にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

ナイス

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック