『本って本当に楽しいね!』児童書読書記録

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zoom RSS 書評(季節風118号)☆紙芝居『たべられないよアレルギー』井嶋敦子・脚本 鈴木幸枝・絵 童心社

<<   作成日時 : 2014/05/06 23:55   >>

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たべられないよアレルギー (保健衛生かみしばい まいにちげんき!)
たべられないよアレルギー (保健衛生かみしばい まいにちげんき!)井嶋 敦子 鈴木 幸枝

童心社 2013-12
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全国児童文学同人誌連絡会『季節風』118号掲載書評

心と命を救う紙芝居! 
            あだちわかな

『たべられないよアレルギー』
     井嶋敦子・脚本 童心社



『たべられないよアレルギー』は、子どもたちが、毎日、元気に過ごせるようにと作られた、「保健衛生かみしばい まいにちげんき! 全三巻」のひとつで、食物アレルギーを題材にした紙芝居です。
紙芝居十二場面のうち、前半は、誤食事故がどのように起きるかと、食物アレルギーの症状と対処方法が、後半は、食物アレルギーの子どもの置かれた状況と、誤食事故を起こさないよう、皆が思いやり助け合う大切さが、小さな子どもでも理解できる物語で描かれています。
また、現役の小児科医である児童文学作家(季節風同人・井嶋敦子さん)が脚本をつとめ、医療の専門家による解説も添えられており、発売と同時に、日ごろ、誤食事故防止に努めている保育現場から注文・問い合わせが殺到、早くも重版となった話題作であります。

ハヤトが、牛乳のついた手でちぎったケーキをユリちゃんに分けてあげると、ユリちゃんは、牛乳がほんの少しついたケーキを食べて、アナフィラキシーをおこしてしまいました。そして、保育園の先生に、エピペンという、一時的に症状を抑える注射をしてもらい、救急車で運ばれて行きました。
ハヤトは、ユリちゃんが、牛乳を飲まないことは知っていましたが、牛乳アレルギーのことは知りませんでした。食物アレルギーが、ほんの少し、間違えて食べただけで、死んでしまうかもしれないということを、初めて知って、心臓がドキドキしました。
後日、ユリちゃんは元気になって登園しました。給食の時間、シチューのかわりに味噌汁を食べていると、シチューのブロッコリーが苦手なヒデヤが、「ユリだけずるい」「牛乳がダメでも、ブロッコリーは食べられるだろ」と、責めました。
ハヤトはヒデヤに、食物アレルギーのことを話して、ユリちゃんを守ろうとしました。ユリちゃんは、自分は牛乳がきらいではないこと、飲みたくても飲めないということを告げ、「ヒデヤくんも、あたしがぎゅうにゅうをのまないようきをつけてくれる?」と、いいました。

私は、ラストの、ハヤトがユリちゃんを守ろうとする場面と、ユリちゃんが、ヒデヤに、「食べたくても食べられないんだよ、飲みたくても飲めないんだよ」と、自ら告げる場面が好きです。皆と同じ給食を食べられないばかりか、違うメニューを食べることを責められ、辛い思いを黙って耐えている子がいたとしたら、どんなに励まさされることでしょう。一人でも多くの子どもたちにこの紙芝居を観てもらい、アレルギーの理解を深めてもらって、一人でも多くの、子どもたちの心と命を救ってもらいたいと、願わずにいられません。

さて、本書(紙芝居)は、季節風同人、小児科医で釣り師・井嶋敦子さんの単書デビュー作です! 季節風のいとうみくさんから「童心社の紙芝居へのお手伝い」のおはなしをいただいて、保育園・幼稚園・病院の聞き取り調査をして協力していたところ、童心社さんより、正式な脚本のご依頼を受けたとのことです。
井嶋敦子さん、おめでとうございます! そして、井嶋敦子さん、いとうみくさん、童心社さん、食物アレルギーの、まちにまった紙芝居『たべられないよアレルギー』を出版してくださり、ありがとうございました! 



全国児童文学同人誌「季節風」ホームページ
http://www.kisetsufu.net/
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