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zoom RSS 『宇宙人のいる教室』さとうまきこ・作 勝川克志・絵 金の星社

<<   作成日時 : 2012/12/06 01:41   >>

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四月、テツヤの教室に現れた変な転校生。その名前も変で、星レオナ。もしかしたら、宇宙人かもしれない。学校をあれこれ調べ、地球を侵略しようとしているんじゃ…。謎いっぱいの転校生を中心に繰り広げられる楽しい物語。(データーベースより)

宇宙人のいる教室
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転校生の星レオナは、勉強はできるけど、名前も服装も変だし運動は全くできなくて、さっそく「いじめ」のターゲットに。今までいじめられていた堀は、今まで自分をいじめていた矢田の子分になって、矢田と一緒になってレオナをいじめている。レオナは、矢田たちに殴られても殴り返さない。毅然として「どうしてきみたちは、弱い者いじめばかりするんだい? どうしてきみたちは、だまって見ているんだい?……」と言ったり、レオナをかばったばかりに襲われて応戦したテツヤに「どんな場合でも暴力はよくないな。たとえぼくのためっでも、ぼくはうれしくないな」と言ったりする。
そう。宇宙人かもしれないから正体を暴こうとレオナに近づいたことがきっかけで、テツヤはレオナと友達になっていくという友情物語ではあるけれど、「いじめ」の構造がしっかりと描かれた、「いじめ」がテーマの物語です。
初版は1984年の今から28年前。
「いじめ」と「戦争」は似ているのかもしれない。
いけないことだとわかっているはずなのに、してはいけないことだとわかっているはずなのに、もう何年も何十年も前から、なくならない。大人の世界も子供の世界も同じ。
どうしてなんだろう。何がいけないんだろう。何をどうすればいいのだろう。思いやりのこころをもって、命の大切さを学んで、と、あーすれいい、こーすればいいと、人権学習の時間もあって、それでも続く「いじめ」。
テツヤは、いじめられているレオナの状況に対して、こんなことを言っています。
「でも、ほんとうのこというと、ちょっぴりたのしみっていうか、そんな気もしてたんだ。あいつが、あのへんなやつが、矢田にからかわれて、どんな顔をするか見てみたい。そんないじわるな気持ちがあったことを、うん、正直にみとめるよ、ぼく。」
自分の中にある人間の弱い心、いじわるな心、それを見つめて認める強い心。
もしからしたら、そこがスタートなのかもしれない……。
他人事ではなく自分のこととして「いじめ」を見つめることができるようになる、そこが、「宇宙人のいる教室」が長年、読み継がれている理由なのかもしれない。
そんなことを、延々と考えさせられた御本でした。
1984年初版のあと版を重ねるほか、1988年にフォア文庫に登場。その後、今年、2012年に新装版として登場のロングセラーで、H24年度群馬県冬休みすいせん図書中学年の部、選定図書の一冊です。
宇宙人のいる教室 (フォア文庫)
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当ブログ関連記事 H24年度群馬県冬休みすいせん図書中学年の部
http://jidousyo.at.webry.info/201211/article_5.html

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